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ラーメンの話をしよう

ラーメン大好き小泉さん」というアニメがある。その名の通りヒロインである「小泉さん」がラーメンをひたすら食べるというアニメだが、このアニメを視聴しているとこんなことに気づいてしまった。

 

「あれ・・・ここ行ったことあるな・・・」

「もしかして俺が小泉さんなのでは?」

 

もちろん私は小泉さんでもないしとりわけラーメンが好きかと言われるとそこまでの深い愛はない。しかし、仕事柄昼間に外出しており何か食べようとするときに

「地名+ラーメン」で検索をかけている自分がいる。上のお口も下の腹もラーメンを欲しがっているのだ。

そんなことをしているうちに4日連続ラーメンという日ができてしまったのでここにてその顛末を紹介できればと思う。なお、初日は画像を取り忘れたのと、記憶から遠くなってしまうほど個性に欠けていたラーメンだったので割愛とする。

 

 

1日目

東京と埼玉の境目は中途半端な街並みである。そこで働く人間より住む人間が多いこともある。近年の高齢化は東京も例に漏れず、働き終えたご年配が昼から酒臭を放つ。一方で夜には如何わしいお店が明かりを灯し、なんだか汚い街でもある。赤羽もその1つだ。その赤羽で隠れた店を見つけた。

自家製麺伊藤  である。


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写真をご覧頂こう。

あまりにも分かりずらい、自販機とパチンコ店の隙間から入店していくお店だ。

以前新橋でこのようなつくりのラーメン店に行ったことがあるが、そのお店もここと同じ煮干し系だった記憶がある。このような系統のお店は何か隠れるルールでもあるのだろうか。

 

肉そば 中 850円


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 めちゃくちゃ優しくない??

色的にまぁ~濃くてしょっぱいのではないかと思ったがそんなことはない。肉そばにしては肉が少ないんだけども、これくらいの量でないとにぼしのやさしさと肉のバランスが崩れてケンカをしてしまう、そんな軍事境界線を言ったり来たりするような感覚。

店はクソ狭いのに煮干しは隠れてないラーメン屋だった。

 通販もあるので下記も参照されたし。

「自家製麺 伊藤」のラーメン通販サイトです

 

2日目

品川は新幹線が停車したりJRや京急など交通の要衝でもありながら、大企業の本社が集結する高層ビルが立ち並び、多くのサラリーマンで賑わうビジネス街だ。

仕事柄訪ねることが多い土地でありながら食事はしたことがなかった。しかしながら私は品川でとんでもないものを見つけてしまった。

ラーメン・丼物のテーマパーク、品達である。


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 品川駅西口から第一京浜を北品川方向に歩くこと数分。高架下にその入り口はあった。 

ここまでラーメン店ばかりのフードコートを見たのは始めてだ。

テーマパークということもあり、中本やつけめんTETSUなどの有名店がひしめき、やはり有名店には長蛇の列、あまり有名ではないお店には空席が目立った。

有名店に並ぶ気にはなれない私はこのパークの奥にあった「神仙」へ。

海老豚骨醤油ラーメン 900円


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豚骨醤油ラーメンには大きく分けて2つあると思ってる。1つは博多豚骨とは異なる、近年流行を見せる「家系風」ラーメンのこと(替え玉の文化が存在しない)を指し、もう1つは博多豚骨ラーメンの進化形で、細麺で替え玉ができるものである。

このお店の豚骨醤油ラーメンは後者であった。

私が注文したラーメンはもちろん替え玉も可能だ。しかしラーメンをみた瞬間、その必要はないと感じた。

濃厚な汁が替え玉を阻んだ。このお店のいうところの濃厚とは味のことでもあるが、細麺に絡ませるためか、濃くてドロドロした、あんかけのような汁であった。それもあってか卓上には味を変えるための調味料が多く、箸の居場所が分からなくなるほどだった。当初替え玉を阻んだ私の心は、箸を進めていく度に「もっと食べたい」という気持ちに変わった。

テーマパークは一人で行くと寂しい場所だ。一人でご飯を食べることも寂しいことかもしれない。「一人ぼっちはさみしいもんな」ってまどマギの杏子ちゃんも言ってたし。しかしそのアトラクションが全てラーメンだとしたら、それは一人でも二人でも楽しい。おまけに喫煙所も構内にあるので煙草を吸う寂しいおじさんが集まっているから安心・・・なわけない。

ラーメン・どんぶりの品達|品川・羽田

 

3日目

私はまた赤羽にいた。

商店街を外れ、「聖母の騎士幼稚園」なるママみの権化みたいな園名を右手に見ながらお店に入る。

正午過ぎに店に入ったのにも関わらず、待ってましたと言わんばかりの静かな店内。一抹の不安を覚えた。
カレーつけめん 880円
 
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お店イチオシではないそれを頼んでいると来たのだ。
カレーが。
何かの間違いなのかと思うほどのルー。カレーうどんのようにルーを薄めることのないカレー。
 
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このビジュアルを前にして「うまそう」と思った人間はいるか。そいつはただのカレー好きであろう。たいていの人間は「は?」となる。意味が分からないまま食べてみるとこれがめちゃくちゃうまい。なんでだ。麺つけてうまいとかわけわからん。価値観こわれる。
この自家製平打麺は例えるならば控えめな少年と言ったところであろうか
しかしその少年がカレーと絡み合うことでインド帰りのワールドワイドな青年として赤羽の地に帰って来た。そんな感じだ。
 
店内はこの地域らしく、地元の人間が食べに来るラーメン屋といったところで、一昨日に入ったラーメン店やこの地域のラーメン店には珍しい女性や子供、お年寄りの多いお店。時間の流れがゆっくりな場所であった。
 
私がこれを食していた際に3日前池袋で食べたカレー鍋のことを思い出した。お店イチオシとのことで注文したのだが、何かが足りないという気持ちで一杯だった。探していたものは2駅先の赤羽にあった。僕はずっと君を探していた。君の名は
手打らーめん 満月

手打らーめん満月 (@tanukimangetu) | Twitter

 

4日目

ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)

「水瀉性下痢、急性胃腸炎、夏バテ、むくみの治療に使用」の漢方薬

 

ラーメンなんか食ってる場合じゃねえ!!!!!

 

 

 

クッソまずい。

そして量が多い。

なんで粉薬で3gもあるんだよ、パイロンPL錠は0.8gだぞ。

下痢が止まらない日々が続き(それでいてなぜ毎日ラーメンを食べたのか)、仕事中にみぞおちのあたりが痛み出し、とても業務に集中できず病院へ。町医者を受診したところ「直ちにCTスキャンのできる病院へ」と言われて別の病院へ診療したところ、急性腸炎と判明。小腸が炎症をおこしており。水だけの生活へ。

肉は加熱して食べよう!!!!!

おなかが痛いときはCTスキャンのある病院へ行こう!

 

 

 

 

おわり