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バスケットボールのルールを知らないのにBリーグを見に行った話

週末、仕事を済ませ早々と退勤の準備をしていたところ先輩に呼び止められた。

飲み会のお誘いか?いやそういうタイプの先輩でもない、なんだか困ったような表情で、「お願いがあるんだけども・・・」と切り出した。

話を聞いてみるとどうやら急遽予定が入ってしまい、上司からもらった明日のBリーグ観戦のチケットがあるので行ってほしいとのことだった。なんだかよく分からないが無料でプロの試合が見れると聞き、せっかくだからとチケットを頂いた。

 

 

しかし、Bリーグという言葉と仕組みは何となく知っているが、バスケットボールなんて高校の体育以来、ほぼやったことも見たこともない。投げた位置で点が変わることくらいしか知らない。

ペアチケットとのことで誰かバスケットボールに詳しい人間はいないか、Twitterで呼びかけたものの、なかなか集まることはなく、一人で観戦することになった。

 

 

翌日の午後3時前。多摩モノレール立飛駅を降車、徒歩2分程度のところにあるアリーナ立川立飛に到着。入場口でA3サイズの折りスジ入りカード紙(連量・四六判で40K程度)を手渡され、席に向かう。

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会場に入り、大音量のEDMと家族連れに囲まれ席に着く。しばらくすると、会場が暗くなり、選手の紹介が始まる。「アルバルク東京」の選手らが黒と赤のベースカラーのユニフォームと会場の照明に照らされて入場。場内アナウンスがしきりにホーン(EXITという芸人がよくやる「ポンポンポーン」ってやつ)を事あるごとにならす。パリピである。チアガールは露出がすごいしUSAダンスするし、ビールはブルームーンしか売ってない。クラブなのかここは。やはりバスケットボールは陽キャがやるスポーツというこじれた先入観が更に強まる。相手チームは「新潟アルビレックスBB」という聞き覚えのあるチーム(どうやらサッカーチームと「アルビレックス」という名称を共有しているそうだ。共有ってなんだ)。

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そんなこんなで試合開始、開始数秒で東京・15番、竹内選手が3ポイントシュートを決め、会場が沸き立つ。早い、早すぎる。試合展開が。(そもそもバスケットボールは10分×4クォーターと、意外と短い)

その後第一クォーターから第二クォーターまで東京が圧倒的リード、第三クォータでは新潟が一気に大量得点し、点差を縮めたり、途中、ガタイのいい外国人選手がぶつかったぶつかってないで揉めたりなんてものもあったが、最終的には東京が突き放していって東京87-59新潟という試合に終わった。

3000人収容は2900人強とほぼ満員で、3ポイントシュートをきめる度に大きな歓声が沸いていた。会場はアルバルク東京のホームでもあるため、ファンの熱量もすごい。

 

私自身もアイドルライブでの後方彼氏面よろしく不動での観戦のつもりだったが、気づけば入場口でもらったA3サイズの折りスジ入りカード紙(連量・四六判で40K程度)を丁寧に折り曲げ、周囲と同様ハリセンのようにして応援していた。

正直なところ、全部のルールを把握することはできなかったが、とりあえず3ポイントシュートはやっぱり人気だということ、ファールは一触即発ということ、あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろうということ、プロのバスケのスピード感に圧倒され、40分はこんなにも短いのかと感じた。

 

 

家庭教師

家庭教師

 

 

そもそもこのチームは去年一昨年と2連覇している超強いチーム。日本代表の選手もいるそうで、スポンサーはトヨタ系の会社が軒を連ねる(愛知が本社の会社ばかりだがなんで東京拠点なのかは置いといて)など、野球でいったら巨人みたいな感じみたいだ。そりゃ人気があるのもうなずける。ちなみに東京をホームにしているチームはこのほか「サンロッカーズ渋谷」「アースフレンズ東京」「東京エクセレンス」とあわせて4つあるので「東京」という地名がつくチームは3つある。東京とは…

 

会場で目立つのは家族連れだった。EDMが流れ、元バスケ部と顔に書いてあるカップルも目にしたが、親子の観戦は彼ら彼女らよりもかなり多い。私の後ろで応援していた小学生の男の子は親よりも詳しかったようで、「パパ!○○系だよ!」に対して「そうなんだ~」という生返事で返すような電車で見かける知識量が親を上回るタイプの子供もみられた。

そして、近い。会場のアリーナ立川立飛は3000人が入る体育館だが、かなり狭く感じた。選手との距離が近く、パスミスをしたボールが観客席に飛んでくることもしばしば。身長のある選手達のデカさ、いつパスしたんだ?という高速で駆け抜ける選手たちを間近に見ることができる。コートの上には4面の大型モニターがついているため、モニター越しに試合展開を見ることも可能で、観客にも親切である。

 

 

 

よくよく考えてみたらバスケは国民的スポーツだ。野球、サッカーに次ぐ人気があるし、スラムダンク黒子のバスケなどもあるし、バスケをテーマにしたドラマもあった。野球にはプロ野球が、サッカーにはJリーグがあるのにバスケは近年までプロリーグが2つあり、国際団体から「統一しないと五輪出さないから」とそこそこ怒られたことで、今日のBリーグという仕組みになった。

そんな国民的スポーツであるが、ファン獲得はこれからのようだ。

チケット入場料は大人2500円からと、家族連れが多いのもうなずける。またTシャツやタオルの価格もそこまで高くはない。Tシャツは2000円台。タオルも1000円台で購入可能だ。そして試合はテレビでまれに放送されているが、ソフトバンクの会員もしくはヤフーのプレミアム会員の場合はスマホなどで全試合無料で視聴できるそうだ。

 

まぁ次はルール覚えて行こう。それまでに「バスケットLIVE」みて勉強しよう

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立川駅北口・つばさ家にて